中東屈指の近未来都市として名を馳せるUAE（アラブ首長国連邦）は、世界中から観光客や富裕層が訪れる高級リゾートの宝庫です。ドバイやアブダビをはじめとする主要都市では、近代的な高層ビルや人工島、超高級ホテル、巨大ショッピングモールなど、あらゆるラグジュアリーが凝縮されています。
しかし、UAEはイスラム法（シャリーア）を基盤とした法制度のもと、伝統的にギャンブル行為を厳しく制限してきた国でもあります。これまでのところ、合法的なランドカジノは国内に存在せず、代わりに「エンターテインメント・ゲーミング」や「抽選イベント」など、法に抵触しない形での娯楽が提供されてきました。
ただし、近年では世界的な観光都市としての地位をさらに高めるため、政府もカジノ産業への参入を慎重に検討しており、ラスベガス・サンズやウィン・リゾーツといった海外IR企業との提携の動きも報じられています。特に、ラス・アル＝ハイマ首長国に建設予定の統合型リゾート（IR）には、カジノ機能を含むとされており、UAEが中東初のカジノ合法化国となる可能性も高まっています。
それでは、将来的にカジノ展開が予想されているUAEの注目エリアや現在のゲーミング施設をご紹介します。今後のカジノ動向を追いながら、旅行やビジネスの参考にお役立てください。
Wynn Al Marjan Island（ウィン・アル・マルジャン・アイランド）
アラブ首長国連邦・ラス・アル＝ハイマ首長国の「アル・マルジャン島」に建設中の大型リゾートカジノ。完成すれば、中東で初の合法カジノとなる見込みです。現在、建設が進行中であり、開業は2027年を予定。
所在地：UAE ラス・アル＝ハイマ（アル・マルジャン島）
開業予定：2027年
特徴：中東初の合法カジノを含む統合型リゾート（IR）
施設概要：高級ホテル、ショッピングモール、会議施設、大型スパなどを併設予定
アクセス：ドバイから車で約1時間半
※現在は建設中のため、詳細なゲーム構成（スロット台数、テーブル数など）は未発表。イスラム法との整合性を考慮しながら、観光振興を目的とした国際リゾートとして注目されています。
UAEは現在、厳格な法律のもとでギャンブルを制限している国ですが、その一方で世界屈指の観光都市としてのポテンシャルと国際的な影響力を兼ね備えています。特にドバイやアブダビといった都市では、合法的に整備されたラグジュアリーな娯楽施設が多数存在し、非ギャンブル型のカジノ体験を提供するなど、独自の進化を遂げつつあります。
また、今後カジノ合法化が進めば、UAEは中東初のランドカジノ市場として注目を集めることが確実視されています。法改正や規制緩和に関する動きは、国際的なIR企業や投資家からも高い関心を集めており、旅先としての魅力も大きく広がることでしょう。
現時点では伝統と規制のバランスを重んじながら、未来を見据えた観光政策が進行中のUAE。カジノ産業の発展とともに、新たなエンターテインメントの中心地としての顔を見せる日も、そう遠くないかもしれません。
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