カジノは“公共空間”——自由なようで意外と制限がある
カジノは一見すると自由な空間に見えますが、実はルールとマナーの集合体です。プレイヤーが快適に過ごせるように、施設側はさまざまな規定を設けています。特にトラブルになりやすいのが「タバコ」「飲食」「スマートフォン(スマホ)」の利用に関するルールです。
「隣の人はタバコを吸っているのに、自分は注意された…」
「スマホをいじっていたら警備員に声をかけられた…」
こういった経験は、カジノ初心者だけでなく、ベテランでも油断すると起こりうること。なぜなら、施設によってルールが大きく異なるからです。
この記事では、カジノでのタバコ・飲食・スマホ使用に関するルールと注意点を、エリア別・施設別にわかりやすく解説します。
タバコの喫煙ルール:分煙・全面禁煙・喫煙エリアの違い
喫煙に関するルールは、国の法律、カジノの方針、施設構造などによって大きく異なります。
1. 喫煙可能なカジノ(分煙型・エリア指定型)
アジア圏を中心に、一定のテーブルやフロアで喫煙可能なカジノがあります。たとえばマカオやフィリピンの一部施設では、ガラスで区切られた喫煙ゾーンが設けられており、プレイ中にタバコを吸うこともできます。
例:
- マカオの大型IR(統合型リゾート):喫煙ルーム付きVIPエリアあり
- フィリピンのオカダマニラ:喫煙可の指定エリアあり
2. 完全禁煙のカジノ
欧米を中心に、室内全面禁煙のカジノが増えています。ラスベガスでも、2020年代以降は「禁煙ホテル・禁煙カジノ」が増加傾向にあります。こうした場所では、屋外や専用喫煙ブースまで移動しなければなりません。
注意点
- 他人のタバコが気になる人は、禁煙フロアのある施設を選ぶのがおすすめ
- 喫煙可能エリアであっても、葉巻や電子タバコは禁止されているケースがある
- 灰皿のないテーブルでは、無言の「禁煙サイン」として扱われる
飲食のルール:カジノ内での食事と飲み物の扱い
カジノでは、基本的に飲み物の提供は自由ですが、食べ物に関しては制限が設けられていることが多いです。
飲み物の扱い
- 多くのカジノでは、無料でドリンクサービス(コーヒー・ジュース・アルコール)が提供されます
- プレイヤーはプレイ中にドリンクを注文でき、テーブルに置いて飲むことが可能です
- VIPエリアでは高級ワインやカクテルが提供されることも
ただし、持ち込みの飲料は禁止されている施設もあるため、入場前に確認を。
食事の扱い
- スナック程度であればOKな場所もありますが、本格的な食事は禁止されているケースがほとんどです
- テーブル上に食べ物を広げたり、においの強いものを持ち込むのはマナー違反
- 一部カジノでは、指定のダイニングエリアやカフェスペースでのみ飲食可
施設によって異なる例:
- 韓国のカジノ:ドリンクは自由だが、食事はカジノ外でのみ可能
- ラスベガス:フードコート併設のカジノもあり、サンドイッチや軽食は一部持ち込みOK
スマホ・写真撮影・通信機器の利用ルール
スマホの使用に関しては、ルールが最も厳しくなりやすい分野です。
なぜスマホが制限されるのか?
- 通信機能を利用した**不正プレイ(情報共有)**のリスク
- 他のプレイヤーやディーラーのプライバシー保護
- テーブルの進行を妨げる可能性がある
一般的なルール
- テーブル上でのスマホ操作は禁止(電話・撮影・チャットすべてNG)
- プレイ中にスマホを見ていると、注意または退場されることも
- フロア全体で写真撮影禁止の施設も多数存在
許可されるケース
- テーブルを離れてロビーやカフェエリアに出れば、スマホ使用可
- スロットマシンエリアでは、自撮り程度ならOKな場所もある
- 撮影を希望する場合は、スタッフに許可を得るのが原則
実際にあった事例:
ある日本人観光客が、勝利の瞬間を写真に収めようとスマホを構えたところ、ディーラーから厳しく注意され、撮影データの削除を求められたというケースも。カジノ内の撮影に関しては「グレーゾーン」ではなく、基本的にNGと心得ることが大切です。
まとめ:ルールを守ってこそ、カジノは楽しい場所に
タバコ・飲食・スマホ――いずれも日常的な行為でありながら、カジノという特殊な空間では扱いが非常にデリケートです。そしてそのルールは国ごと、施設ごとに異なるため、「前に行ったカジノではOKだったのに…」という油断がトラブルの原因になります。
安心してカジノを楽しむためには、次の3つを心がけましょう。
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