思わず凍りついた…「席を立ったのにベットに文句」
ある日のこと。ラスベガスの有名カジノで、僕はブラックジャックのテーブルに座っていた。
隣には中年の男性客、ディーラーは陽気なラテン系の女性。和やかな雰囲気の中でゲームは進んでいた。
そんな中、男性客がトイレに行くためにテーブルを一度離れた。
その間にラウンドが進み、空いた席に別のプレイヤーが座ることはなかったものの、ディーラーはその席を「不在」と見なしてディールを続けた。
そして、その間にそのポジションに21(ナチュラル)が出て大勝利。
問題はそこからだった。
トイレから戻ってきた男性客がそれを見て顔色を変え、「その席は俺のだった!ベットも置いてたのに!」と怒鳴り出したのだ。
実際にはチップも置かれておらず、明らかに不在扱いされて当然の状況だったにもかかわらず、彼はその勝利を自分のものだと主張。
周囲は一気に凍りついた。
ディーラーは丁寧に「ベットがなかったので無効と判断しました」と説明したが、彼はテーブルを叩いてさらに激高。
最終的にはセキュリティがやって来て、その場から“やんわり”と退場させられた。
このとき痛感したのは、「自分ルール」は通用しないということ。
カジノは世界中の人が集まる公的なゲームの場。
だからこそ、明文化されたルールと「場の空気」を尊重する姿勢が必要なのだ。
迷惑すぎる大声プレイヤーと“出禁”の瞬間
次に見たマナー違反は、韓国・仁川のカジノでのこと。
この時はルーレットを楽しんでいたのだが、近くのテーブルからやけに目立つ声が聞こえてきた。
「Come on!Come on!!」
「Yes!YES!!!」
…と、まるでスポーツ観戦のようなテンション。
その声の主は、欧米系の若者グループ。おそらく観光で訪れていたのだろう。
最初は周囲も笑って受け流していたが、次第にその声が**「周囲の集中を削ぐレベル」**にまで達していった。
ある女性プレイヤーが静かに注意すると、「うるさいな、勝ってんだからいいだろ?」と逆ギレ。
その瞬間、空気が一変。すぐにスタッフが駆け寄り、**「マナー違反による強制退出」**を言い渡された。
彼らは文句を言いながらも渋々退場。中には「なんで俺たちだけ?」と不満げな人もいた。
だがこれは、勝っている=何でも許されるわけではないという、カジノマナーの厳しさを象徴する出来事だった。
写真撮影で「即データ削除」を命じられた女性
これはマカオの某高級カジノでの実話。
美しい天井の装飾を見ていた若い女性観光客が、スマートフォンを取り出して写真をパシャリ。
「うわ〜すごい…」と満足げな様子だったが、すぐさまスタッフが駆け寄ってきた。
「申し訳ありません、撮影は禁止されています。今撮った写真を確認させていただけますか?」
彼女が驚きながらスマホを渡すと、スタッフは画面を確認し、「その画像は削除をお願いします」と即時に指示。
彼女も大人しく応じたため問題には発展しなかったが、もし抵抗していたら強制退場もありえたとのこと。
カジノではプライバシー保護や不正防止のために写真・動画撮影は禁止されていることが多い。
とくに他人やテーブルが写ってしまうと、それがトラブルの火種にもなりかねないのだ。
マナー違反を防ぐために知っておくべき心構え
カジノは「遊びの場」でありながら、高額な金銭が動く真剣勝負の場でもある。
だからこそ、ちょっとした振る舞いや一言で空気が一変することもある。
ここでは、マナー違反を防ぐための基本的なポイントを整理しておこう。
✅ マナーを守るためのポイント:
- 席を離れるときはディーラーに一言伝える
- 勝ち負けで感情的になりすぎない
- 他人のプレイに口出ししない
- 写真や動画は一切NGと心得る
- 飲みすぎ・騒ぎすぎに注意する
これらは、どの国のカジノでもほぼ共通している「暗黙のルール」だ。
守っていれば快適に楽しめるし、守らなければ周囲からもカジノ側からも敬遠されてしまう。
まとめ:マナーを守ることが“勝利への近道”かもしれない
カジノでのマナー違反は、ただ「ルール違反だからNG」というだけでなく、自分自身の運を落とす行為でもあると思う。
実際、騒いでいた人や文句を言っていた人ほど、冷静さを失い、負けて席を立つ場面を何度も見てきた。
逆に、静かに楽しんでいる人たちは、勝っても負けても笑顔で帰っていく。
お金だけでなく、“空間そのものを楽しんでいる”ように見える。
カジノでのマナーは、相手のためではなく、自分のため。
そのことを心に留めておくだけで、きっとあなたのカジノ体験は、もっと上質で楽しいものになるはずだ。
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